高齢者ビジネスの恐ろしさ

「高齢者ビジネス」というワードを聞いたことありますでしょうか?
悪意のある表現ですが、
それに該当するような相談を受けました。


娘さんからの相談でしたが、
お母さまが遠方で一人暮らしをされていて、
近所に住んでいる世話をしてくれる10歳ぐらい下の男性の話を
たまに聞いていたそうです。
その方の紹介で、老人ホームに入った所、
第一身元引受人がその人になっており、
お母さまをそのホームから出すことができなくなり、
会うことも難しくなり、弊社へご相談に来られました。

よく調べてみたら、悪質な老人ホームで、
高齢の方をターゲットにして、
仲介人を通して、入居をさせて、
家族以外の人を第一身元引受人にして、
施設費を払わせて、出すことができなくするという、
恐ろしい施設でした。

えーそんなことできるの?
残念ながら、第一身元引受人が最優先なのです。

結局、支払いをストップして、
その施設から出されるのを待ったのですが、
本当に手続きが大変でした。

ご高齢の親御さんで、遠方に住んでいる場合、
親切をよそおって近づいてくる人を
大丈夫かどうか
確認する必要があります。

そして、「第一身元引受人」の設定を
勝手にされてしまう場合もあります。
老人ホームとタグを組んで、
「老人ビジネス」をしている悪質なケースもあります。
くれぐれも注意してください。

そしてそういう施設は、1日1食しか食べさせてもらえず、
入居してから激やせして、表情もなくなっていきます。
気づいた時には痴呆が入ってしまう場合も少なくありません。

どうしても皆さん毎日忙しい生活を送っている人が多いので、
面倒だからと放置してしまいがちですが、
後から大変になるよりは、
定期的に連絡して、親御さんの様子を確認することをお勧めします。

志木桂

志木桂

志木 桂(しき かつら)
終活コンサルタントとして2021年から活動しております。ご高齢の方が「生きたいたいように生きる」ことを実現するサポートをしております。NPOや資格者の方にご意見を聞きながら、交渉・調整はお任せください。
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